疲れない楽なザックの背負い方
ザックをなるべく疲れず楽に背負うには、いかに上半身の窮屈感や圧迫感を減らし、また違和感なく腕や足を動かせるかどうかが重要です。それには以下の「正しい位置」に気を付けて下さい。
■ ヒップベルトの正しい位置
骨盤の一番上とヒップベルトの上辺とを合わせ、ヒップベルトで骨盤を包み込むように締めます。本来背面長が合っていれば、自然と正しい位置にヒップベルトがくるはずです。逆にヒップベルトの位置が上過ぎたり下過ぎたりとしているならば、それは背面長が合っていない、ということになります。

○ 正しい位置
ヒップベルトのバックルがオヘソより2cm前後下になります。
骨盤を強く締め付けても苦しくはありません。

△ 若干上/許容範囲
ヒップベルトのバックルがオヘソと同じ高さです。
ヒップベルトの下半分で骨盤を締め付けています。

× 上過ぎ/背面長が短過ぎ
ヒップベルトのバックルがオヘソより上になっています。
腹部を圧迫し苦しくなります。

× 下過ぎ/背面長が長過ぎ
ヒップベルトが脚上げを妨げます。
■ チェストベルトの正しい位置
元々日本人の肩や胸回りに合わせた設計をしているため、セロトーレではチェストベルトを強く引き付ける必要はありません。また、なるべく一番上の位置(ショルダーハーネスのカーブの頂点)にし、バックルをはめる程度にして下さい。チェストベルトを下に下げるとかえって胸回りが窮屈になります。もし上の位置にすると首の下が窮屈になるのであれば、それは背面長が足りない、ということになります。調整式であれば背面長を3cm前後伸ばして下さい。

○ 正しい位置

× 下過ぎ、引き過ぎ
背面長が短過ぎます